海外積立投資

【海外積立投資】海外積立で考えるべき実質的な手数料負担とは?

こんにちは賢人(けんと)です。

今回は、海外積立投資を行っていく上で、考えるべき

手数料

について実質的な考え方を元に説明していきます。

今回はインベスターズトラスト(ITA)のEvolution(エボリューション)を例に説明していきます。

海外積立にかかる手数料

まず真っ先にみなさんが気になるのは

いわゆる「手数料」として記載、あるいは説明されているものでしょう。

海外積立の運用タイプの商品で一番手数料の安いインベスターズトラスト(ITA)のEvolution(エボリューション)を例に説明していきます。

ITA積立型プラン Evolution(エボリューション)

商品名 Evolution(エボリューション)
最低拠出金 年間1,200ドル〜/ユーロ/英ポンド
(5年プランは年間2,400ドル〜)
投資期間 5年・10年・15年・20年・25年
契約可能年齢
  • 5年 18〜80歳
  • 10年 18〜75歳
  • 15年 18〜70歳
  • 20年 18〜65歳
  • 25年 18〜60歳
死亡給付金保障 アカウント評価額の101%
年間管理手数料 1年目から10年目:1.9%
11年目以降、プランの期間中0.35%
プラン手数料 毎月7ドル/ユーロ(英ポンド4.5)
資産管理手数料 毎月ファンド残高の0.125%
ファンド変更手数料 無料(月15回まで)
クレジットカード手数料 無料
解約手数料 解約時の残存契約年数に基づく年間管理手数料と同額
ロイヤリティボーナス
  • 1年目〜10年目:拠出金の7.5%
  • 11年目〜15年目:拠出金の5%
  • 16年目〜20年目:拠出金の5%
  • 21年目〜25年目:拠出金の5%
追加配分 年間拠出額に対して

  • 1200-1799ドルの場合 100%
  • 1800-3599ドルの場合 101%
  • 3600-3599ドルの場合 102%
  • 5400-7199ドルの場合 103%
  • 7200-13499ドルの場合 104%
  • 13500-ドルの場合 105%
無料一部引き出し 2年目の終了時以降可能。
アカウント価値は最低1200ドル/ユーロ/英ポンドを保留する必要有
最低解約返戻金600ドル/ユーロ/英ポンド

ITAのEvolotionにおける手数料は主に

  • 年間管理手数料(総支払額に対して)
    (1年目から10年目:1.9%、11年目以降プランの期間中0.35%)
  • プラン手数料
    毎月ドル
  • 資産管理手数料(毎月のファンド残高に対して)
    毎月0.125%

の3つです。

ここだけに注目すると

1〜10年目は、

  1. 年間管理手数料1.9%
  2. プラン手数料7ドル×12ヶ月=84ドル
  3. 資産管理手数料0.125%×12ヶ月=1.5%

合計で年間3.4%+84ドルが手数料として発生しています。
※年間管理手数料は、支払総額に対して毎月かかります。また、資産管理手数料も残高に対してかかります、そのため厳密にはこれらの計算は少し複雑になるため上記とは結果が異なりますが説明の都合上ご理解ください。

年間拠出額

さてさて、こう見ると

「手数料高っっっ!!!!」

とお思いでしょうが、海外積立を行う上では、もう一つ注目すべき点があります。

海外積立におけるボーナス


そう、海外積立にはボーナスが設定されている場合がほとんどです。

初期口座ボーナスやロイヤリティボーナス、追加配分など

商品によって様々なボーナスが設定されています。

ITAのEvolotionにおけるボーナスは

  • ロイヤリティボーナス
    1年目〜10年目:拠出金の7.5%
    11年目〜15年目:拠出金の5%
    16年目〜20年目:拠出金の5%
    21年目〜25年目:拠出金の5%
  • 追加配分(年間拠出額に対して)
    1200-1799ドルの場合 100%
    1800-3599ドルの場合 101%
    3600-3599ドルの場合 102%
    5400-7199ドルの場合 103%
    7200-13499ドルの場合 104%
    13500-ドルの場合 105%

の2つです。

追加配分について補足で説明をすると

年間拠出額が6,000ドルの場合(月500ドル)
実際に払い込むのは6,000ドルですが、
拠出額としてはその103%が6,180ドルが口座に入るということです。

つまり、仮に月500ドルを10年間積立したとすると

500ドルx12ヶ月x10年間=60,000ドルの支払いに加え

ロイヤリティボーナス
60,000ドルx0.75%=4,500ドル

追加配分
6,000ドルx3%x10年=1,800ドル

が加算されるということです。

手数料とボーナスの関係

ここまでお読みいただいた人はなんとなく感じていると思いますが

このボーナスは実質的に

手数料負担を緩和するためのもの

となります。

ロイヤリティボーナスに関しては、

支払予定の拠出金が
すべて猶予期間内に支払い済みで
拠出金の減額がなく
一部解約がない
ものに適応されるという条件付きです。

つまり早い話が

最初に決めたどおりに、きちんと毎月積み立ててくれたら手数料負担を減らしてあげるよ

という特性のものなのです。

これはITAのEvolutionに限らず、ほとんどの海外積立商品で同様の構造になっています


海外積立における実質的な手数料負担とは

ボーナスと手数料両方を合算して考えるものです。

そして、これはつまり、

ボーナスを受け取ることを前提としなければ手数料負担が高くなる

ということも表しています。


だから海外積立を検討する際は

初期口座期間の分を前納しちゃえば、あとは好きなときに止めればいい

この商品は、初期口座ボーナスがつくからとてもお得なんだよ

といった文言を信じてはいけません。

海外積立を提供している会社だって慈善事業ではないので

ボーナス>手数料

となることはありません。

つまりボーナスがそれだけ高く設定されているということは手数料もそれだけ高く設定されているということなのです。

実際にかかる実質的な手数料負担の計算

実際、この手数料の計算とボーナスを含めた計算を自力で行うのは非常に困難です。

なので地道にこれを計算するのではなく、

Evolutionのシミュレーションの数字は、実質年利何%なのか

を見ていくことで実質手数料を計算します。
※いわゆる海外積立では、運用期間中の運用益について非課税で運用されるため、積立計算も非課税で行います。

つまり、Evolutionには手数料が設定されているため、仮に年利9%で運用されたとしてもシミュレーション上は年利9%で単純に複利計算された数値とは異なるので、その数値から実質の年利を導いて、その差が手数料として負担している%と認識するのです。

インベスターズトラスト(ITA)

  • Evolution
  • 月500ドル(年間6,000ドル)
  • 期間は25年間
  • 運用は年利9%

を想定して計算して比較してみます。

まずはEvolutionのシミュレーションは、

Evolution
1 $6,389
2 $13,229
3 $20,561
4 $28,428
5 $36,878
6 $45,965
7 $55,746
8 $66,283
9 $77,643
10 $94,402
11 $108,045
12 $123,906
13 $141,173
14 $159,970
15 $181,936
16 $204,356
17 $228,771
18 $255,361
19 $284,320
20 $317,363
21 $351,858
22 $389,433
23 $430,368
24 $474,964
25 $525,051

つまりEvolutionでは、年利9%で運用した場合は、25年で525,051ドル
しかし、普通に年利9%で積立計算をした場合は、25年で564,200ドル

つまり差額にして、25年で39,149ドルが実質的に負担した手数料となります。

ちなみに年利8.565%で積立計算した場合が、25年で524,813ドルなので、Evolutionは年利9%で運用された場合は実質約8.565%で計算した場合と同様ということです。

なので、年利換算すると実質0.435%が手数料ということになります。

……が、ITAの公式シミュレーションには、変化なく毎年掛かり続けるものだからか、資産管理手数料の1.5%が適用されていないらしく、これを足して

実質1.935%が手数料ということになります。

この9%のシミュレーションと同じ数字を出したいなら、10.5%で運用される必要がありますね。
(適正にファンドを選択し、定期的にリバランス行えば、コレくらいの利回りは普通に実現可能です)

まとめ

海外積立におけるボーナスは、

いわゆる賞与的な意味のボーナスではなく

手数料を緩和するためのもの

という認識を持っていてください。

でないとあいつがまた出てきます

このボーナスが魅力的で…

だまれこの野郎。

とまぁ冗談はおいておいても、

こうした目先の数字にとらわれるのではなく、

しっかりとトータルで考えていくことが必要です。

このことからもわかるように、海外積立は積立を完遂することが前提で設計されています。

一時停止や減額を前提にするなんてもってのほかですし、

長期で見て、自分が確実に大丈夫だろう、あるいは多少無理することはあっても大丈夫であろう金額をしっかりと考えることが必要です。

ただ、運用期間は長期に渡るので、実は自分で自分のことを考えるというのは結構難しいものです。

他人に客観的に判断してもらうことも重要になってきます。

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