こんにちは賢人(けんと)です。
最近お問い合わせで
「賢人さん的には海外積立投資(海外積立年金)は何がおすすめですか?」
「積立投資を始めたいんですが何がおすすめですか?」
と聞かれることが多々あります。
保険加入と同じように、積立投資は長い時間をかけることになるので、
人によって最適な商品は異なります。
とはいえ、やはり人間選択肢を多く提供されると中々決めきれませんから、
今回はいくつかの切り口で比較し、賢人の個人的おすすめランキングをつくってみました。
安い手数料で資産を構築するなら
長期の運用ともなると、月々の小さな負担でも積み重なって大きな負担となってしまいます。
そうした目線で見ると海外積立を選ぶ上で一番気になるのは手数料です。
まずは手数料を切り口に賢人のおすすめランキングをどうぞ。


総合評価 | ![]() |
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オススメ度 | 4.3/5.0 |
最低拠出額 | 月100ドル〜 |
実質手数料 | 1.93%※ |
おすすめ手法 | 融通の効くITAを通して、グローバルブランドファンドで運用。 17年の平均年利は約10.2% |
※月500ドル・年利9%・25年運用のシミュレーションから算出
賢人のコメント [1位]Evolution – インベスターズトラスト(ITA)
手数料の安さを重視するならインベスターズトラスト(ITA)のエボリューション(evolution)でしょう。年間1,200ドルから始められるので月100ドルから、日本円にするとおよそ月1万円前後から始められます。
運用先に関しては、融通が効くITAを選択し、アメリカ経済や今後成長が期待される国のインデックスなどに投資するのがおすすめです。アクティブな運用がされて、あまり頻繁にスイッチングされちゃうとドルコスト平均法の効果が薄れてしまいますし、仮に結果が出ていてもその運用者がIFAからいなくなれば再現性はありませんからね。平均利回り10〜12%を実現できれば、年間1,200ドルの拠出で10年でおよそ140%、その後支払いを停止して運用のみを継続しても20年で325%の返戻率が期待できます。
いずれにしろ、手数料という切り口で見るのなら日本人スタッフも在籍していて日本語対応が可能なITA一択だと思います。

総合評価 | ![]() |
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オススメ度 | 3.2/5.0 |
最低拠出額 | 100円〜(年間上限40万円) |
実質手数料 | 投資信託の信託報酬(銘柄ごとに異なります) |
おすすめ手法 | スイッチングが不可能なため、スイッチする必要のないファンドを選んだほうが良い。 世界平均など長期で上昇しているものを選ぶのが無難 |
賢人のコメント
つみたてNISA
海外積立ではありませんが「手数料の安さ」という切り口で海外積立を検討するならITAに劣る他の海外積立を選ぶ意味はありません。とすると、ITAを選ばない何か他の要因が考えられます。その中でも多いと考えられるのが「拘束期間の長さ」です。もしその点が課題であるのならば「つみたてNISA」が無難だと思います。
選択する投資信託に関しては、スイッチングが不可能なので、スイッチングが不要なものを選ぶべきでしょう。「ひふみ投信」などが最近人気ですが、預かり金額が大きくなりすぎたため最近ではパフォーマンスが良くはありません。こうした要因でパフォーマンスに影響が出にくいものでかつ長期で成長を続けるものを選ぶべきなので、世界経済や世界株式などインデックスに連動するファンドを選ぶべきでしょう。
実際は手数料という切り口だけならつみたてNISAが最安です。
ただ、先述のようにスイッチングが仕組み上できない上に、運用期間に上限(20年)があります。また、強制力(拘束力)がないため途中でやめてしまう人が多いのもデメリットです。とはいえ、しっかりと自分で知識をつけ、積立投資を継続することの妥当性を頭に入れておけばITAと並んで良い投資方法となるでしょう。


総合評価 | ![]() |
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オススメ度 | 3.0/5.0 |
最低拠出額 | 月300ドル〜 |
実質手数料 | 2.1%※ |
おすすめ手法 | IFA次第 |
※月500ドル・年利9%・25年運用のシミュレーションから算出
※選択する運用タイプによっては、ここに更に手数料が上乗せされる
賢人のコメント
Intelligence – Metis(メティス)
手数料の安さではインベスターズトラスト(ITA)のエボリューション(evolution)に劣ります。手数料を切り口に考えるのであれば、この0.2%の差は大きいのでそういった面でMetisを選ぶ必要性はあまり感じません。ちなみに、Metisの場合運用先をいくつかのプランから選ぶことになりますが、ここで表示する手数料は一番手数料の安いプランの場合です。高いものを選ぶと手数料はここに1〜2%ほど上がります。
また最低拠出額が300ドル〜とITAに比べて高いのもネック。
賢人個人の意見で言えば、現状Metisで選択可能な運用ポートフォリオの運用実績からするとわざわざ手数料を支払ってまでMetisで運用する意義を感じません。
元本確保が欲しいなら
よほど悪いIFAに運用を任せたりしない限りは基本的に元本割れすることはありません。
賢人が記事で紹介したIFAは、少なくとも運用成績が振るわないものはあっても元本割れしているものはほとんどありません。

とはいっても、やはり元本割れがどうしても怖いという人もいるでしょう。
そんな人は元本確保タイプの商品をおすすめします。


総合評価 | ![]() |
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オススメ度 | 4.0/5.0 |
最低拠出額 | 月200ドル〜 |
手数料 | 2.85%※ |
元本確保 | 15年140% 20年150% 25年160% |
おすすめ手法 | S&P500 MSCI Emerging Markets とかにしてリスクを分散させて運用 |
※月500ドル・年利9%・20年運用のシミュレーションから算出
※実際は実質手数料0.85%+スプレッドチャージ2%なので厳密には事前の計算が不可能
賢人のコメント [1位]Provest PP – プレミアトラスト(PA)
元本確保タイプとしては、もっとも手数料が安い。基本的に海外積立+元本確保がしたい場合はこれ一択。(ITAでライダー契約という特約のような契約で元本確保を付ける場合は以下のS&P500 Indexも手数料的に良い)
15年で140%、20年で150%、25年で160%の元本が確保されるので実質年利4.3%が保障されています。運用がいい場合の年利上限は無し。年間2,400ドルから始められるので月200ドルから、日本円にするとおよそ月2万円前後から始められます。


総合評価 | ![]() |
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オススメ度 | 3.2/5.0 |
最低拠出額 | 月200ドル〜 |
手数料 | 3.1%※ |
元本確保 | 10年100% 15年140% 20年160% |
おすすめ手法 | Evolutionを先に契約して、S&P500をライダー契約(既にITAで何かしらの契約している人向けのリピート割引のようなもの)で契約することである程度手数料を安く契約することができる。 |
※月500ドル・年利9%・20年運用から算出
賢人のコメント [2位]Evolution – インベスターズトラスト(ITA)
手数料の面でプレミアトラスト(PA)のProvestPPに大幅に劣る上にS&P500で運用されるため、アメリカ経済に依存しすぎてしまう。ただし20年の場合、ProvestPPの150%の元本確保よりも高い160%の元本確保が得られるため、そういった面では優れている。
ただし、既にITAのEvolutionを契約している場合、ライダー契約という言ってみれば既存客向けの手数料が少し割り引かれた契約ができ、その場合は実質手数料低くなりProvestPPよりも手数料面で有利になる場合もある。



総合評価 | ![]() |
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オススメ度 | 3.0/5.0 |
最低拠出額 | 一括10,000ドル〜 |
元本確保 | 100%※ |
おすすめ手法 | S&P500を50% MSCI Emerging Marketsを50% にしてリスクを分散させて運用 |
※拠出額に対してではなく、拠出額ー手数料+ロイヤリティボーナスのため、拠出額の100%ではない。
賢人のコメント [3位]Premier PP – プレミアトラスト(PA)
積立ではなく一括投資タイプ。
賢人的には一括で投資できる資本は別の投資先に投資したほうがいいと考えているため、特殊な事情がない限りはおすすめしない。また、どうしてもという場合は、元本確保のないプレミアトラストのPremierのほうが効果的なファンドが選択でき、運用成績にも期待が持てる。


会社の歴史を重視するなら
海外の会社はよくわからない。
これが海外投資を渋る人の最初の印象だとおもます。
それゆえに、なるべく歴史のある企業に投資して安心したいという人は一定数いるでしょう。


総合評価 | ![]() |
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オススメ度 | 3.2/5.0 |
最低拠出額 | 月320ドル〜 |
創業 | 1861年 |
賢人のコメント [1位]Quantum – ロイヤルロンドン(RL360)
海外積立で歴史のある会社といったらココ。
創業約150年という圧倒的な歴史を持つのがロイヤルロンドン(RL360)。ITAやPAのように2000年代にできた新しい会社と比べると圧倒的な歴史を持つが、それゆえか手数料が高い。ITAやMetisが2%前後なのに対し、RL360は3%。たかが1%と感じられるかもしれないが、長期運用における1%の差は非常に大きい。20年や25年たつと数万ドルの差が開く。
手数料が安くても、とにかく歴史のある企業のほうが安心する!という人には向いているが、やはり手数料の高さが致命的なため、賢人はおすすめしない。
ちなみに注意しなければならないのは、RL360は既にロイヤルロンドングループから独立しているため、ロイヤルロンドングループの格付けとRL360への格付けは別物です。
※2019年9月現在、日本人の新規契約に関してQuantumからRegular Savings Plansの切り替えが完了し、基本的には今後はRegular Saving Plans(以下、RSP)の契約となる模様です。RSPのほうが手数料が多少安くなりますが、やはりITAのEvolutionと比べると手数料は高いままです。


総合評価 | ![]() |
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オススメ度 | 3.7/5.0 |
最低拠出額 | 月100ドル〜 |
創業 | 1824年※ |
※買収や合併を経ている。
賢人のコメント [2位]Oscar – FTLife(旧アジアス)
買収や合併を経ているため創業年というだけでいくとRL360よりも歴史はある。とはいえ、歴史のある企業で安心したいという観点でみると合併や買収によって社名が変わった過去は少しマイナスに見えてしまうでしょう。
実質手数料は3.6%とRL360より更に高いが、賢人の知っているIFAの運用成績は非常に良いため、そういった意味ではRL360より優れている。また、死亡保障が他の商品よりも高めに設定されていることも特徴。ただし、現在日本人は原則として契約ができない。(すこし回りくどい手を使えばまだ可能)
ただ、2018年末に買収が発表されましたから、今後の動きに注目です。
まとめ
手数料で考えるなら
- ITAのEvolution
- つみたてNISA
- MetisのIntelligence
元本確保が欲しいなら
- PAのProvest PP
- ITAのS&P500
- PAのPremier PP
歴史のある会社がいいなら
- RL360のRegular Saving Plans
- FTLifeのOscar
という結果でした。
とはいえ、これはあくまでそれぞれの切り口で比較しただけのものです。
海外積立投資(海外積立年金)は長期にわたる運用を行います。
時間が資産をしっかりと増やしてくれるので、しっかりと継続させることが大事です。
- 月にいくらくらいの拠出を考えているのか。
- どれくらいのリターンが欲しいのか。
- 家族構成や収入
など
数多くの要因をしっかり考えてから契約しなければいけません。
人によって最適な設計は異なりますので、
あくまで参考の一つとして、検討や相談するときの参考にしてみてください
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